ギク!!これは‥。かの日本で問題になったあの会社のエレベーターではないか!!
なんというつっけんどんなドアの開閉!乱暴な制動!
何とか挟まれないように気をつけながらロビーに無事到着!
気を取り直しつつ、いざ世界の七不思議のひとつ、アルテミス神殿跡へと向かう。
しかし!門が閉まっている!
しかしそこはのんびり屋のガイドさん。後回しにして、近くの革製品の店に行くという。なにやら商売の匂い‥。クンクン。
こんな朝八時からやっている店があるのかと思いきや、頭がテカテカのお愛想のいいおじさんが皆を元気に迎えてくれる。日本語も達者でジョークなども面白い。
なにやらステージが用意されている。この冬の最新モデルの革製品のファッションショーをやるというのだ。先ほどのおじさんがお茶を皆に振る舞いいよいよショーの始まり!
モデルさんはみんな彫が深い顔立ちでスタイルもよくかっこいいし、女性は美しい。
振舞われたアップルチャイで温まりながらショーに見とれる。
女性たちも真剣だ。
すると‥‥。
なんと女性のモデルが自分の前にやってきて手を引っ張るではないか!!
おいおいやめてくれ、ステージは職業柄、嫌いじゃないけどいきなりは嫌だと思いながら仕方なくステージ裏へ。みんな囃し立てる。
その他に参加者の女性二人も引き立てられた。
ステージ裏‥。
いきなりキャスティングされた緊張で胸いっぱい!
二人の女の子はかっこいい革のジャケットが手渡される。
いいなこんなの俺も着てステージに立つんだと思いきや‥。
手渡されたのはレインボーのツギハギがされたようなレザーコート&同じ柄の帽子!!!
こんなの着るのやだー!っていってもモデルたちは似合う似合うしか、日本語を話さない。
もはやこれまで。
出落ち覚悟で出るしかないか‥。と腹をくくり、舞台袖へ。
なにやらパートナーの女性モデルが振り付けを指南している。
「え!踊るの!!」と言っても後の祭り。
ええいやぶれかぶれでだとステージに出る。
当然笑われる。悪い気分ではない。
踊る。また笑われる。いい気分。
みんなに拍手される。最高!!
結局創間元哉、名も知らないトルコのステージに立って結構楽しんだのであった。
その後革製品などを紹介してもらい、気に入ったものを購入した。
値段も高いものは高いが、品質はよさそう。
トルコの羊は非常に皮が薄く丈夫で、古くからは羊皮紙などにも珍重されていたものらしい。最高級の羊革は「ペルリア」と呼ばれている。
半分観光客向けの店のようだったが、悪い気はしなかった。
文化を外国に紹介する意味でも努力しているのだから。
出発して前に見かけたような通りに出る。
アルテミス神殿に再度行くようだ。なんだか空も陰り始めた。
早いとこ七不思議とやらを見てやろう!
ほとんど何もない。がっかり。
残された柱が数本あるだけ。あとは観光客目当ての物売りが大声を上げているだけだった。
それもそのはず、アルテミス神殿は7回立てられ、7回破壊されたという。
その後はキリスト教支配となっていくので、他宗教は邪教とされて廃れた。
ビザンチウムのフィロンが世界を回り、一見の価値ありとみなしたのが世界七不思議である。だから怪しいとか怖いといったオカルトチックなものではない。日本でも誤解されがちだという。
とても大きな建物で会ったらしい。フィロンの説明では雲にも届くほどのものであったらしい。
写真の奥に移っている建物はセルジュークトルコ時代の砦だ。
がっかりしたが、昔に思いを馳せる。
バスは一路ヒエラポリス、パムッカレへ。
パムッカレとは日本語では「綿の城」と呼ばれているらしい。
綿?とはあのホワホワしたわた?
どういうものかウキウキしながら到着。
歩いてパムッカレに行くにはヒエラポリスの入り口から入らなくてはいけない。云わばパムッカレにヒエラポリスが建ったという。
ヒエラポリスはローマ時代の保養地で温泉などや劇場が立ち並ぶ栄えた都市であった。14世紀まで残っていたが地震により荒廃。人が住まなくなったとの事。地震のせいか、石灰岩で作られた街なので風化したせいか、街はほとんど現存していないという。
まずはその街の門をくぐる。失礼しマース!
見渡す限り荒野である。
向こうに劇場らしきものが見える。
やはり期待以上のものは見れないことにがっかりして、しばらく歩くとそこには!!
なんて美しい!!
目を疑った。今までの荒野とは全く別の空間がそこにはあった。
巨大な石灰棚である。
今までは山口の秋芳洞で巨大な石灰棚は見たが、屋外でこれほど美しい石灰棚を見るのは初めてだ。
石灰質の水が太陽光を浴びて水色に輝いている。
それが幾重にも下に続いて重なっているのだ。
何万年もの自然が織り成した芸術品。
まさに遠くから見れば綿の城に見えるだろう。
言葉にでない感動。来てよかった。
ガイドの案内で中の水に足をつけてもいいとの事。
デカイ子供の俺は裸足を水につける。さほど冷たくない。
どうやら温水らしい。
改めて水に足をつけながら景色を眺める。
地球って不思議だ。俺らと同じ生き物なんだ。そう思った。
パムッカレを後にして、近くの店で昼食。
日本人もあたりに見える。ツアーの団体のようだ。
食事が運ばれてくる。今日はキョフテ。トルコのハンバーグだ。
スパイシーで味も美味しい。ほんのり牛のつなぎに羊を使っているとの事。
そのほうが肉が硬くならなくておいしく仕上がるのだそうだ。
デザートが来た。ん!?
なんだかサーモンのにぎり寿司のよう。
かなりジューシなケーキである。
トルコに着てからこのかた、ケーキは皆ジューシである。
蜂蜜漬け、砂糖水漬けにされたケーキが良く出る。
さすがにダイエットなどしている女性は気が引けそうだ。
トルコ人の女性は結婚すると太るそうだ。太ることが美徳とされているらしい。トルコでは食事を残すことは無礼なので、残さず食べる習慣がある。
独身の時はかろうじてダイエットを心がけて残すようにするが、結婚して家に入ると残さず食べるので、どんどん太るというわけだ。
確かに若い女の子はスリムなのに、ベールをつけているご年配方は非常にみなふくよかだ。
そんなトルコの話を聞きながらバスは、さらに内陸を目指す。
うつらうつらまどろんでいたが、目を覚ますとそこは一面の雪景色!!
同じ国土なのに昨日とはまったく違う風景に驚きを隠せない。
いよいよこの旅一番の楽しみ、カッパドキアへと向かう。
今宵はここまで。












