今日は涼しかった。夕方図書館に本を返しに行く帰り、最寄が隣の駅だったので家まで一駅歩いてみたくなった。
羽織っていた白いシャツがふわりふわりと風になびくのが何とも気持ちいい。あまり通ったことのない線路脇を道を行きかう人たちや景色を眺めながらツッカケでツカツカ歩く。

線路の工事を一生懸命やっている作業員。
すれ違うスーパーの袋をもったおばさん。
幼稚園帰りなのか楽しそうに歩く親子連れ。
近くに銭湯でもあるのか桶をもったおじさんが鼻歌を歌いながら俺を追い越していく。
遠くから小学生たちの放課後のクラブ活動なのか合唱が聞こえてくる。
ふと先に神社が見えてきた、こんなところに神社があったなんて。
何だか普段、自分は何も見ていなかった気がした。
しばらく歩って行くと見慣れた家の近所の道になった。
ここがこうつながっているんだ。なんだか小さな発見に胸が躍った。
駅前に行き、普段から入りたくても入る機会のなかった喫茶店に入ってみる。「ランプ」という店。
八百屋さんの二回とは思えないような、お洒落な店だ。
せっかく一駅歩いたのだから、コーヒー一杯ぐらいはと思い立ち寄ってみる。
店内は意外に広かった。全体が木目のつくりでキッチンの中からはマスターが好きなのか相撲のラジオ中継が聞こえる。コーヒーのいい匂いがする。テーブルは丸テーブルやカウンター席などがあったが、あえて目を引いたコーヒー豆はガラスケースに敷き詰められたテーブルに座った。つまりコーヒー豆の上でコーヒーを飲むわけだ。

しばらく一服をしていると注文したコーヒーが運ばれてきた。
美味しかった。
せわしなく生活を強いられている普段を越えた時間。
自分の気のままに暮らしてみる。
それって本当に難しい。
だから贅沢に暮らせた今日に感謝。みんなに感謝。
少し写真がピンボケ陳謝。